臓器移植とゾンビと俺と

俺は、病院に向かっていた。
2・3日前の新聞に臓器の提供を求める記事が載っていた。それを見た人が自分がと名乗り出たのである。
それの付き添いのため、俺は、病院に向かっていた。

病院行きのバスに揺られながら窓の外をボーっと眺めていた。
雨がぽつりぽつりと降ってきた。
「ちっ 雨か・・・・ 傘持ってくるの忘れたな」
「なぁに。心配ないよ。通り雨さ。病院につくころには止んでいるだろうよ」
俺の隣に座っていた男が答える。年の頃は40代半ばといったところか。
「はぁ そうですか。 誰かのお見舞いですか?」
そう、聞こうとしたときに一人の客が騒ぎ出した。

「おい!このバスは本当に病院に向かっているのか?いつもと道が違うぞ!!」
男の言葉を聞きバスの中が騒然となる。
そして、何人かの客が男と同じように異変に気づいた。
一斉に抗議に出る。
しかし、それでも運転手は黙々とバスを走らせた。
痺れを切らした一人の若い男が運転手に詰め寄る。
おい。と、声をかけようとしたとき

ズドン!!

馬鹿でかい音が響いた。
次の瞬間若者が倒れる。
な、何が起こったんだ?
「がたがたうるせぇんだよ。客は客らしくバスが止まるまでおとなしく座ってろよ」
「お、おい!大丈夫か!?」
最初に騒いだ男が若い男に駆け寄る。
「し、死んでる・・」

なにぃぃぃ!? 死んでるってなによ!?

バスの乗客たちが一斉に静かになる。
どうやら非常にやばい状態らしい。
ぽつぽつと降っていた雨も、いつの間にかバケツをひっくり返したような土砂降りに変わっていた。
先の道路がちょっとした洪水みたいになっている。
口を開くものは誰もいない。

やがて、すこし開けた原っぱみたいな場所にたどり着き運転手がバスを止めた。
「ここらでいいだろう・・・・ 全員バスを降りろ」
俺たちはその言葉に従うしかなかった。
運転手は俺たちを横一列に並ばせた。横殴りの雨が頬をたたく。
「悪いが全員ここで殺しあってもらう」

にゃにぃぃぃぃ!?話が急展開過ぎてわからねぇYO!!

ズドン!!

倒れたのは運転手。
撃ったのは最初俺に話しかけてきたおじさん。
「そんな馬鹿なことに付き合ってられるか」
そのおじさんは独り言のようにつぶやいた。
つか、お前がバカだYO!
拳銃とか持ってるならもっと早く使えYO!

「これからどうしますか?」
俺はそのおじさんに聞いてみた。
「とりあえず。この雨ではどうすることもできないからどこかで雨宿りだな」
おじさんはあたりを眺め指を指した。
「あそこの学校の体育館を借りよう」
俺たちは、そのおじさんの言葉に従い豪雨の中をよろよろと歩き出した。

体育館に入ると真ん中にダンボール箱が二つ置いてあった。
一つ箱を開けると中には服が入っていた。
とりあえず着替える。
その服が陸軍が着るような迷彩服なのが気になるけど・・・・
着替え終わってもう一つの箱を開けてみた。
中にはマシンガン等々。
さて、これから何が始まるんでしょうか(汗
突如放送が流れる。
「これから貴方たちにはゾンビと戦ってもらいます」

今度はゾンビですってよ。(苦笑

「服の胸ポケットに入ってるものを耳につけてください」
胸ポケットをまさぐってみると、言われた通り小さな黒い機械のようなものが入っていた。
「それは貴方たちの潜在能力を引き出してくれるものです。別につけなくてもいいですが、きついですよ」
「さぁ 武器を手に取ってください。まもなくゾンビがきますよ」
いや。ちょっとまってよ。

つか、もうゾンビきてるし!!

何人かがマシンガンを撃ちだした。
あたっているのだが、なかなか倒れない。
俺も応戦する。でも、次から次へとどんどん入ってくる。
一人また一人と仲間がやられていく恐怖。

くそがぁぁっぁ!!!

俺はマシンガンを闇雲に撃つ。
やがて弾がつき、残る武器はサバイバルナイフだけになってしまった。
くそが!!このまま終わってたまるか!!

俺はゾンビの集団の中に突っ込む。
そして、体育館を抜け出し、一路職員室へ向かった。
おそらく、そこが司令部だろう。
職員室の扉を開けると男がいた。
俺はその男に詰め寄り
「なんのためにこんなことをした!?」
男は答えない
「くそがぁぁぁ!!」
俺はその男の胸に深々とナイフをつきたてた。

はぁはぁ・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

っていう夢を見た。
とりあえずこの夢を夢占いのサイトで占ってみた。
256文字以内で夢の内容を書けと書いてあったので、要所要所だけをかいつまんで書いた。
して、出てきた結果がこれ。

あなたの夢は、物質的に満たされる、あるいは望みがかなう事を示しています。長年の夢がかなったり、努力が認められたりします。しばらくの間は満足感一杯の穏やかな日々が続くでしょう。もし、やり残していることがある人は早いうちに片づけるようにしてください。せっかくの幸運が逃げてしまいますよ

本当かYO!!



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