空を見て

俺は空を見ると思い出すことがある。
もう、16・7年前だろうか?その当時俺は保育園に通っていた。
俺が通う保育園は土曜日は半日で終わる。
土曜日、母に連れられ帰宅して、玄関のドアをあける前に空を確認するのが俺の日課だった。
なぜかというと、土曜日になると空に飛行機雲で絵が描いてあったからだ。誰が書いたかはわからない。いろいろな絵が描かれたが一番印象に残っているのは、某スポーツ飲料のパッケージ?の絵だ。俺はその飛行機雲の芸術を眺めては「将来ぜったいパイロットになる!」と思っていた。
いつしか、飛行機雲の絵はかかれなくなり、俺も、パイロットの夢は忘れた。
今は、つきたい職種の会社の内定が決まりそれなりに満足している。
でも、「もし、パイロットの夢を忘れず、その夢をかなえることができていたら・・・」と考えてしまう。そんなこと考えても詮無きことなのだが・・・・
子供の頃から同じ夢を見て、それをかなえた人を俺はうらやましく思う。なぜなら、そういう人たちは「もし・・・」なんて事を考えなくてすむから。
皆さんはどうだろうか?昔の夢を忘れたりあきらめたりした?それとも、子供の頃の夢をかなえた?

今日の秋晴れの空はさぞかし飛行機雲が似合っただろう。



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