パラレルワールド

俺は俺に会った。
二人同時に
「なんでお前がここにいるんだよ!?」
俺はどうやらパラレルワールドに迷い込んでしまったらしい。
パラレルワールドに存在する俺と対面したってわけ。
二人とも同じなので、同じタイミングで同じ言葉をしゃべったわけ。

パラレルの俺にパラレルの世界のことを聞いてみた。
どうやら大変なことになっているらしい。
この世とあの世にひとつずつ門があって、それが両方とも開きっぱなしになってしまっている。
この世からあの世に行くぶんには別に問題はないのだが、あの世からこの世にこられては困る。現にそんな連中がたくさんいる。
それらを追い返し門を閉じようとしている組織がある。そこのリーダーがパラレルの俺らしい。

俺がパラレルワールドに迷い込んだときには、あの世の連中の追い返しはすでに終わっていて、あとは門を閉じるだけということだった。
しかし、問題がひとつあった。
それは、門は内側からしか閉じられないこと。
あの世の門を閉じるためにはあの世に行かなきゃならない。その役目をパラレルの俺がやるらしい。
そんなことさせるかよ!!
いくら住む世界が違うからといって、俺が俺にそんなことをさせるわけにはいかない!

俺は何とかパラレルの俺を救おうと思い情報を集めた。
そしたら、こなきじじい が俺の地元のスーパー銭湯にいるという情報が入ってきた。
俺は、こなきじじいに きたろう の家の場所を聞くことにした。
あいつならなんとかしてくれる。きたろうなら何とかしてくれるだろう。
そして、俺はこなきじじいにつれられきたろうの家へ・・・・・

夢でもいいからきたろうに会いたかったなぁ(笑)



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