呪い

それはそれはとても切ない夢の話。。。。

俺たち(3人)はのろいにかかった。
誰が何のためにかけたのかはわからない。
ただわかっているのは、一本のアコースティックギターがたまらなく好きになってしまったということだけ。
いや、好きというレベルではなかった。
愛してしまった。

俺たち3人は親友同士で一緒にすんでいた。
その一本のギターを取り合うこともなく、3人で愛した。
ギターが物言わぬものだったということが幸いしたのだろう。
そのギターのせいで友情が壊れるということはなく、むしろ深まった気さえした。

しかし、問題があった。
俺たちはそのギターを愛しすぎてしまったのだ。
俺たちにもそれぞれ生活がある。学校だったり仕事だったり。
学校で勉強してても仕事してても家においてきたギターが気になり、しだいに生活に支障をきたすようになってきた。
しまいには、引きこもりみたいになり、まともな生活すら送れないようにまでなってしまった。
それに危機感を感じた俺たちはギターを壊すことを決意する。
その答えを出すために随分話し合った。
だってそだろう?最愛のものを壊すというのだから。

そして、俺たちはギターを壊した。
そのあとたまらない喪失感と絶望感が俺たちを襲った。
それはまるで、心を根こそぎ奪われたかのようだった。
そこで俺たちはようやく気づく
「この呪いは最初からこれが目的だったんだ・・・・」
・・・・・・・・・・・終わり

結局のろいの目的に気づいたところで終わった。俺を含むこの3人がこのあとどうなったかわからない。
ただ、この先最愛のものを自分たちの手で壊してしまったという十字架を背負って生きなければならないだろうということ。
そして、壊すという選択肢しか選べなかったふがいない自分たちをのろって生きていくことになるということはわかる。
それはとてもつらい生になることもわかる。
そういうことを考えるとたまらなく切なくなる。



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